虫歯治療

痛くない、なるべく抜かない治療を

虫歯は、歯質、細菌、糖質の3つの要素に時間の経過が加わってできると言われています。この3つの要素が重なる時間を短くすれば虫歯は防げます。虫歯の原因は人それぞれなので、毎日歯磨きをしていても虫歯になる人とならない人がいるのはそのためです。歯の質を強くするには、歯科医院でのフッ化物やシーラントによる予防。細菌予防には、歯磨きや歯科医院でのプラーク（歯垢）除去。糖質には、バランスのとれた食生活を気を付けることです。歯科医を上手に利用して、虫歯にならない口内環境を整えましょう。

当院では「治療時の痛みを最小限に」「歯を削る量を可能な限り少なく」「歯の神経を残す方向で考える」という3つをテーマに虫歯治療を行っています。

従来の虫歯治療は、虫歯に侵された部分を大きく除去し、その後に被せ物や詰め物で補填するのが一般的でした。しかし、この方法では、健全な歯質まで削ってしまう場合があり、
それが原因で虫歯が再発しやすくなったり、再治療が困難になったりすることがあります。結果として、大切な歯を失ってしまうことも少なくありません。

当院では、このような従来の治療の課題を踏まえ、可能な限り健康な歯質を残すことを重視しています。そのために、虫歯の部分だけをピンポイントで除去し、
健全な部分は一切削らないという理想の治療を目指し拡大鏡やマイクロスコープを用いた精密な治療を行い、可能な限り歯を削らない治療を実践しています。

また、神経を残せる可能性があれば、歯髄保存療法などの専門的な治療も積極的に行います。
患者様には、治療内容を分かりやすく説明し、納得していただいてから治療を進めてまいります。

必要以上に削らない、精密な虫歯治療のために

虫歯治療で大切なのは、「虫歯の部分だけを削り、健康な歯はできる限り削らない」こと。これが、歯を長く残すための基本です。

しかし実際には、虫歯と健康な歯の境目を肉眼で正確に見極めるのは難しく、わずかな誤差で健康な歯を削ってしまうリスクもあります。だからこそ、ミクロン単位の精度が求められる場面で活躍するのが、「マイクロスコープ」や「高倍率ルーペ」といった拡大視野機器です。

マイクロスコープやルーペを使用し、患部を十数倍に拡大して確認しながら処置することにより、虫歯の取り残しや削りすぎを防ぎ、必要最小限の削除で済む、より正確で精密な治療が可能になります。

「できるだけ削らず、大切な歯を守る」。そんな想いを、先進の設備と技術でかたちにしています。